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August 14, 2006

雷蔵、さそり、そして修羅の花

この間エントリした市川雷蔵の評伝「雷蔵好み」(集英社文庫)を読み終えたが、田中徳三や池広一夫など大映の監督への聞き書きや、雷蔵自身の手になる「雷蔵、雷蔵を語る」(朝日文庫)などの引用で雷蔵の全体像やその人となりがあぶりだされてくる好著だった。特にカツライスといわれライバルと目された大映のもう一人の看板役者、勝新太郎の登場するくだりは、いかにも勝らしいエピソードもあって興味深い。
そのなかで、「歴史読本臨時増刊 RAIZO『眠狂四郎』の世界」が資料として使われているが、この本、小生が随分長い間ネットや神保町を探し歩いていながらいまだに入手できていない。歴史読本を揃えている店は割と多いのに、どの店の棚をみても決まってこの号だけが欠落している。97年とそんなに古いものではないのだけれど。

梶芽衣子の「女囚701号 さそり」と「修羅雪姫」を借りて、まずは女囚から鑑賞。
篠原とおるの原作になるこのシリーズは梶の人気作品の一つとなった。
もう話の筋はなんといって良いか、荒唐無稽に近い設定なのだが、ほとんどセリフのない梶はまなざしだけで充分クールで魅力的だ。刑務所から脱走し復讐を遂げるときのカメラワークは70年代の反体制を背景にアヴァンギャルドだし、梶のファッションも必見。BGMはご存じ「怨み節」。怨み節ですからね。思わず口ずさんじゃいます。

で、この怨み節と「修羅の花」をカップリングしたCDを買ってしまいました。
修羅の花
リリしすぎる梶さん。惚れてしまいそうです。


ゴールデン☆ベスト
か、かおるさん、まだ居たんですか・・・

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Comments

梶芽衣子を知ったのは、たしか大映の青春テレビドラマのお母さん役的なモノでした。そのときは、その瞳の大きさが気になっていたくらいでしたが、あるとき、若かりし頃の映像を観てビックリ。同世代に生まれていたら、完璧に好きになっていたはずです(笑)。

もうここ一週間ほど梶作品にどっぷり浸かる「夏の梶祭り」といった状況です(笑)。
「寺内貫太郎一家」での足の悪い娘役も思い出されます。しかし綺麗ですよね。修羅雪のようなアウトローな役が彼女の持ち味というか、そういう売り出し方を東映がしたわけですけれども、昨日観た映画「無宿」での足抜けした遊女がつかのま海に遊ぶその無邪気な表情も捨てがたいですね。梶のような陰の美しさというかそういう役をこなせる女優の出現を期待したいですね。

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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