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August 05, 2006

水中、それは夜ひらく

YOU TUBEで三上寛の「夢は夜ひらく」を久しぶりに聴いた。津軽の吹雪く海を彷彿とさせるような怨嗟と情念のこもる迫力に圧倒されながら、今までそれが宇田多ヒカルのお母さんで、赤塚不二夫のキャラクタ、ハタ坊が「ホッカイローのケイコたーん」と呼んだ藤圭子の「圭子の夢は夜ひらく」の歌詞を替えてのカバーだと思っていたが、調べてみると元々その藤圭子版は園マリのカバーらしいことが分かってきた。
調べを進めてみると、といってもWikipediaですぐにたどり着いたのだけれど、それによると作曲は曽根幸明だが、もともと原曲があって「練馬少年鑑別所で歌われていた曲を曾根幸明が採譜・補作したもの」という。あの小林旭の「練鑑ブルース」のネリカンがオリジナルだったのか。しかもこの曲がおびただしい歌手によって歌詞を替え歌われているのをみて、既にこれは当時の時代と情念が自然発生的に生み出した特別なメロディーなのではないかと思うようになった。
このリストをみると、66年の園マリ版が最初のようで、藤圭子版が70年、三上寛が71年、その後、根津甚八やちあきなおみ、最近では大槻ケンヂまでが歌っている。
なんと言っても、藤圭子版は強烈なインパクトで記憶に残っているが、藤の「十五、十六、十七と」の十七を「じゅうひち」と発音するハスキーな声と思い詰めたような暗い美少女ぶりが頭から離れない。67年には園マリが主演の映画まで制作されている。

しかし、三上の詞は強烈だ。
このメンタリティは寺山修司の初期短歌のそれを彷彿とさせるいかにも70年代のテイストが濃い。

で、そのなかで、ちあきなおみの「夢は夜ひらく」を無性に聴きたくなってしまってお茶の水を捜したが、結局見つからず、というか中古で安いものがなく、DISK UNIONで何故か「水中、それは苦しい」の復刻アルバム「ひと目見て憎め」を買って帰った。これ昔のメンバー構成で、DVD付き。一応押さえておきました。


GOLDEN☆BEST 藤圭子版「夢は夜ひらく」

ひらく夢などあるじゃなし(紙ジャケット仕様) 三上寛版 「ひらく夢などあるじゃなし」


ひとめ見て憎め(DVD付)
何故か水中の復刻アルバム「ひと目見て憎め」を買って帰りました。


- 夢は夜ひらく (三上寛)
http://www.youtube.com/watch?v=dmUISholB3Q

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Comments

三上寛はぼくの好きな即興ベーシストの故・吉沢元春といっしょにやってたのですね。その頃のはちゃんと聴いたことがないんですが。

> 故・吉沢元春
しまった、吉沢さんの名前をまちがうとは。。

吉沢元治、です。。

ググってみましたら、インプロビゼーションベーシストとして有名な方だったんですね。
三上寛は寺山の映画「田園に死す」とか「戦場のメリークリスマス」など俳優としても活躍していて脇役ながら強烈な存在感ですね。
最近でも映画出演しているようですが、以前は偶にテレビに出たりしていたものの最近は全然見かけませんね。フォークというより、怨歌というにふさわしい独特な世界が魅力です。

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