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August 26, 2006

牡丹灯籠 in 阿佐ヶ谷


阿佐ヶ谷北口にあるLaputa阿佐ヶ谷で「和製ホラームービーコレクション」を特集していて、今日、山本薩夫監督「牡丹燈籠」を観に行った。いやそもそも65年の仲代達矢、岡田茉莉子主演「四谷怪談」をやっているものばかりと思っていたが、またまた早トチリ。上映スケジュールを見間違えていたようだ(やはりアルツか。)

この「牡丹燈籠」、主演の新三郎に本郷功次郎、零落し吉原の苦界に沈められて自害し幽霊となって新三郎に取り憑く武家の娘、お露に赤座美代子。ほか西村晃、志村喬、小川真由美など。赤座はこの作品が実質デビュー作となった。圓朝の著名な怪談噺を山本薩夫の正統的映画文法で描いた作品。脇を固める西村晃と小川真由美の小悪党夫婦や志村喬がいい味を出している。しかし、幽霊と契るというのは古今東西、類話があるそうだが、生者の魂を吸い取りやがて死に至らしめるという結末も同じらしい。しかし最近はこういう安心して観られる映画の少ないこと。1968年、89分。

Laputaは古い邦画専門の映画館でキャパも50席と小さいが上映前の広い待合い室や小さな池のあるたたずまいに街からの適度な隔絶感があって落ち着いた気分になれる。(写真のポスターはモーニングショー上映中の団令子特集。)

■関連サイト
- Laputa 阿佐ヶ谷
  http://www.laputa-jp.com/

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    川内 倫子
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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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