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July 22, 2006

杏雲堂から


神田駿河台の杏雲堂病院、いや今は杏雲堂ビルの前にちょっとしたベンチコーナーがあって、千代田区は路上禁煙のため公共道路で吸えない煙草をここで吸う人が多い。最近はこの辺のどの会社も恐らくほとんど禁煙になっているためか、出勤前のサラリーマンやOLがここで一服してゆく姿をよく見かける。
小生も煙草はともかく、ここでぼーっと座って缶珈琲を飲みながら休むことも多いのだけれど、今日、隣に座った品のよさげな高齢のご婦人二人の会話を聞くともなく聴いていると、どうも近頃巷で流行のメイド喫茶の話題のようだった。ここは秋葉原も近いし、そんな話題をおばあさんから聞くのも当世かと思ったりしたが、どうも聞いているうちに「メイド」がどうしても「冥土」に聞こえてしまい、それ以降、冥土喫茶、冥土喫茶としか聞こえなくなった。いくらおばあさんだからって冥土とは連想するのも不謹慎だよな、などと思ったが、メイドの替わりにおばあさんが出迎えてくれる冥土喫茶などというものの連想が広がるのをいかんともし難く、前に民俗学の本かなにかで読んだ三途の川の脱衣婆とか思い出さなくても良いことが次々と頭に浮かび、メニューには血の池地獄を連想させる真っ赤なジュースがあるんだろうなとか、帰り際にはおばあさんがズラッと並んで「逝ってらっしゃいまし。」とか言われるのかも、などと下らないことを考えているうちに珈琲を飲み終わってその場を後にした。これからの高齢化社会でそんな店作ったら受けるかも・・・わけないし。

このベンチ周辺にはツツジだかの綺麗に刈り込んだ生け垣があるのだけれど、その中は空間になっているらしく、そこが野良猫たちの格好の棲みかになっているようで、耳を澄ますと生まれたばかりの子猫がミーミー鳴いていたりすることがある。猫たちの生活を脅かさないようあまりこういうことは書かない方が良いのかな。

(写真はマロニエ通りの石段。昨年秋に撮影。)

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Comments

こんばんは。いつもすみません。でも、あまりのおかしさに、黙っていられませんでした。十二指腸がよじれまくり、過呼吸になりそうでした。
ドミノ倒しもわらしべ長者も顔負けの、とどまるところを知らない「妄想」の連鎖..... 。そのリズムとテンポに、共感しつつ脱帽です(笑)。
ひとつ上の記事にもコメントしたいのですが.....。個人的にはPen S3.5をお勧めします。S2.8より、すごいかもしれません。
お願いですからGR-Dには手を出さないで下さい。私にとって、最後の牙城が崩れます。そうでなくとも、チョートク氏の最新刊『GR DIGITAL WORKSHOP』(Ei-Publishing)を熟読中.....。3ヶ月前、初めてGR-Dを触ったとき、「"GR"と言うよりも、"デジカメ"だな。」と至極当たり前の印象を覚え、「大枚をはたくことは無いな。」と確信していました。今も、その確信が揺らいでいるわけではありませんが......。
写真、美しい切り取りですね。映画の『陽炎座』を思い出しました。

どもども恐縮です。自分でも不謹慎と思いつつ「逝ってらっしゃいまし」はやはり志村けんにやって欲しいと思ったりして(笑)
ペンS3.5の方が描写が良いのでしょうか。スペックだけでないところがレンズの面白さですね。
GR-D・・・広角専用でシャッターのタイムラグもなさそうですよね。スナップ用のデジカメとして現時点で理想的なのでは。チョートクさんの本をお読みになっているとは、もう時間の問題ですよ~。私もチョートク本で過去どれだけ散財したか・・・。でもお値段も高くて、それだけ出せば銀塩の中古何台かで遊べそうですね。

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    川内 倫子
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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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