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July 29, 2006

『亡国のイージス』と『三匹の侍』

亡国のイージスTSUTAYAが時折行う半額キャンペーンはいつもなら借りそうもない作品も試しに借りてみる気にさせるようで、その借りゴコロの喫水線というか閾値というか、そんなものが微妙に下がり、そういうときに借りた作品が実は当たりだったということがままある。普段なら失敗したくないココロが働いて、つまり食わず嫌いというような心理から面白い作品をみすみす逃しているのかも知れない。(よく考えてみるとこれかなりセコい話だったりしますが。)
こういうフリで話が始まるといかにもこの「亡国のイージス」が良かったという流れにになりそうだが、どうもそうでもないらしい。つまりこの作品は一言で言ってハリウッドの模倣としては良くできた作品だとは思う。最近の韓国映画もそうだが、ハリウッド調の少々食傷気味の演出が随所に見られて「良く真似できました。」という感じ。
何故いまそんな方向に向かわなければならないのだろうかと思う。既に日本映画はその独特の間と美学でとうの昔にハリウッドを超えているというのに(と言ってみる。) 主演は真田広之。そういえば何年か前に有楽町スバル座でひとり映画を見に来ていた真田を見かけたことがあったが、思いの外小柄な印象で革ジャンにキャップを目深に被って足早に階段を降りる姿はいかにも身軽そうで格好良かった。北の工作員に中井貴一。何故か一生懸命平和ボケの日本人に危機意識を促すような発言ばかりで苦笑。随分親切な工作員だこと。その通りなんだけどね。2005年、127分。

三匹の侍同時に借りた五社英雄「三匹の侍」は言わずと知れた丹波哲朗、 平幹二朗 、長門勇の素浪人ぶりが嬉しい作品。それぞれの個性を持つ素浪人の友情連帯が横糸として描かれる。勝新や雷蔵などを見てしまうと殺陣のアラが目立つが、逆にこの二人の偉大さが分かるというもの。剣を持つものの底知れ無さ、怖さというものがどうも感じられなくて少々物足りない。このモチーフで三隅研次や安田公義が撮ったらもっと凄みが出たのではないかと思う。64年、94分。

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