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May 07, 2006

赤ヒ夜、マチベン、亀田三兄弟、新世紀書店

NHKの土曜ドラマ「マチベン」がいよいよ佳境に。沢田研二がなかなか良い味を出しているし江角も彼女らしい性格設定でプロットにも引き込まれる。でも昨日の第5話で話の筋が読めてしまったのが少々残念。来週放映で最終回。

近所の古書店で花輪和一の「赤ヒ夜」購入500円。以前持っていたが売ってしまったこともあり、安いのでついまた買ってしまった。20年前に読んだものを改めて読むのも懐かしい。家族に対する憎悪の念、因果、因縁などというテーマをこうも執拗に描き続けることに既に因果因縁を感じてしまうのだが、作中「牛耳る女」「かかと」などが再読しても新鮮だ。

昨日の「きっこのブログ」で亀田三兄弟のボクシング戦の書き込みがあって正直このブログの妙な偏向ぶりに辟易していたものの昨日の記事はまさしく我が意を得た思い。まぁ、これ以上書くまいとは思うが。しかしプロゴルファーや音楽などでも子供をプロにしたいが為の親のエゴというものにいつも気味の悪さを感じてしまう。最初は素直な子供も自我が確立してゆく過程で次第に疑問を持ち、本当に自分がしたいことは何なのかというような、親の型にはめられる窮屈さを自覚するようになるケースがプロとなって名が売れた後でも多いような気がするし、そういう意味で亀田三兄弟は話すことはまるで一人前のようだが、まだまだ素直な子供なのだろう。お父さんを信じて疑わない少年期真っ最中なのだ。しかし、この後どう変化してゆくのか、ボクシングとは全然関係ない部分で興味津々だ。

2004年に渋谷のパルコで二週間だけ開店していた実験書店、「新世紀書店」がドキュメントとして出版されている。著者は杉並北尾堂の北尾トロ。これからの書店のあり方についてなかなか興味深い話。

新世紀書店--自分でつくる本屋のカタチ
新世紀書店--自分でつくる本屋のカタチ

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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