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May 21, 2006

ダ・ヴィンチ・コードと微熱と男の墓場

久しぶりに風邪を引いて微熱が出ている。と書こうと思って過去ログを調べてみたらつい最近も同じ書き出しのエントリがあって、むしろ最近風邪を引きやすくなっているのかも知れないと気づいた。しかし気分が悪くならない程度の微熱は程良く脱力が出来てむしろ体が休まることもある。気分的にもこの脱力で解放される部分もあって、こういう風邪は一種の解毒作用かも知れないと思う。

「ダ・ヴィンチ・コード」が鳴り物入りで喧伝されて少々食傷気味の昨今、昨日は映画が封切りということでYahooの映画掲示板を覗いてみたら、案の定芳しくない評が。この掲示板は特に採点が辛い傾向があると思うが、恐らくそんなものだろうと思うし少なくとも小説を読んでいれば映画の面白みも半減だろう。キリスト教の歴史的下地がない日本では「へぇ、そうなの。」という感想しか出てこないし、このことで自分の思想信条やアイデンティティが脅かされることも大半はないだろうから、欧米で上映反対運動が巻き起こっているとか、バチカンの司祭がこの映画を観るなと言ったとかのエピソードは、実はバチカンもハリウッドも一致協力してこの映画を宣伝しているのではないかと勘繰ってしまう。この衝撃(?)の事実が衝撃とならない国で衝撃を与えたいがために、なんで衝撃なのか(笑)という前フリを一生懸命やっているマスコミだかプロモーターの姿は少々滑稽でさえあるかも知れない。とにかく結論はウチは曹洞宗ですから、ということで。
ちなみに原作は良くある文化史ミステリとしてなかなか面白かったです(読んでんじゃん)。 

それより無料ストリーミングのGyaoでやっている杉作J太郎の映像ブログ「男の世界を求めて」を見れ!と言いたい。代々木公園を自分取りのカメラを回しながら実況しつつ歩くシーンはもう何と言っていいか、面白すぎ。
しかし、「男の墓場」Tシャツは「着られないTシャツシリーズ」として一枚欲しい。

- 男の墓場プロダクション
 ダ・ヴィンチ・コードにも劣るとも勝らないこの豪華キャストを見よ!

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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