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May 28, 2006

メープルメロンパンと水銀スイッチ


ここは写真集を扱うブログなのに(そうだったの?!)なかなかその話題が出ないという声もなきにしもあらずだけれど、というよりそもそもどういうブログだか管理人の私もよく分からないのが横山やすし風に言えば正味な話、その散漫さは横のカテゴリをみて頂くとよく分かる訳で、結果的に写真集、写真の周辺、映画、古書、神保町、サブカル、60-70年代、口琴とか挙げてみると次から次、いま一言で纏めようとしたのに全然まとまらないのがご愛敬。Blog Peopleではよく分からないだろうと思って敢えて「古書とアートと写真集」となどという副題を付けたりしているが。
近頃はblog本なるジャンルが書店のコンピュータの棚にあふれ返るように刊行されていて、試しに一冊手にとってみると、「よく考えてテーマを絞ることです。」などとあって、そうか絞るのかぁ、何を絞るんやねんっ!などとツッコミながら感心して読んだりしているが、そんなこと書いて本になるのなら自分が書きたい位だ。でもそんなマニュアル通りにやってもオモロナさそう。とはいえテーマは大事なポイントには違いなかろうと思う。思うだけ、だけれど。

またかと言われそうだが、ここ一週間ほど炭水化物を極端に減らすダイエットをしていて結構痩せてきた、ような気がする。ただこのままずっと食べない訳にはいかないので、1週間に2回はご飯かパスタを摂ってバランスしているが、このくらいが体調的にもちょうど良い感じだ。と思ったところで東京駅エキナカのベーカリーで「メープルメロンパン」なるまるで地雷か小型爆弾のような、私的にはそのまま素通り出来ない甘美な響きに目も足も止まって、気がついたら1個買っていた。で、次の瞬間、半ば瞑想状態のまま食べ終えた自分に気がついた。ボー然自失。いやボーってどう書くんだっけ??そうじゃなくて、ただのメロンパンならいくらでもやり過ごせるが、そこにメープルがついてしまうと我を忘れてしまうのだ正味な話。いや賞味な話。
しかしメープルシロップってなんて美味しいんでしょう。このメロンパン、外はサクサク。なかはしっとりと過剰なまでにメープルが染み込んでいて美味。ご興味のある方、東京駅のなかを捜してみて下さい。

表題の水銀スイッチとは・・・紙幅の関係で(笑)これはまた別の機会に書きます。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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