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May 24, 2006

骨を折る / エキナカの仔猫

bottle
今日の突然の雨で不覚にも骨を折ってしまった。
といっても傘の骨の話だ。
買ったばかりの傘だったが、まるで台風のような強い風に抗しきれずに変な方向に曲がってしまって畳んでも綺麗に揃わなくなった。その傘を無理矢理畳んで中央線に乗り窓からぼんやり荻窪辺りの空を見ていると、時折稲妻が光って体がむずがゆくなる。小さい頃からカミナリが光ると磁気の乱れが影響するのかどうか分からないが、いつもそういう感覚がわき起こる。そういえば随分前に結婚したばかりの姉の家に遊びに行ったときに、そのマンションから西の空に遠く雷が光っているのを見て、それが随分遠いために音もなくただ遠くの空の一角で稲光りだけをしているのが不思議な光景だった。まだ梅雨入りはしていないようだが、鬱々とした空にも最近ノスタルジーのようなものを感じてしまう。

この間のエントリで東京駅丸の内南口にあるコインロッカーの猫について書いたのだけれど、その後、工事が進んでこのコインロッカーが今日は半分ほど撤去されていた。もう猫はどこかに行ってしまったか、もしかして保健所へ?、などと縁起でもない想像をしたが、よく見るとその残ったロッカーの陰で、二匹の黒い仔猫が皿の餌を食べているのをみてホッとした。親猫も何匹かいたのだが既にその姿は見えず嫌な予感がした。でも誰かが餌をやっている位だからそう悪い想像をしなくても良いとは思うが、だれか里親になってやらないものだろうか。

写真は学生の頃に練習で撮ったホルベイン製テレピン油のボトル。ビンのなかに遠雷を連想してアップしてみました。(マミヤRB67proS/mamiya sekor 127mm)

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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