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March 23, 2006

『LOVE書店!』 / 本屋大賞2006選考間近

LOVE書店!:本屋大賞いつも新しい世界に目を開かせてくれる棚づくりに感心する京都の恵文社で昨日、フリーペーパー「LOVE書店!」を手に取った。これは「売場からベストセラーを作る」を合い言葉に全国の書店員有志が選ぶ「本屋大賞」のNPO法人本屋大賞実行委員会が発行するタブロイド判のフリーペーパーだ。神保町への帰路、新幹線で弁当を食べながら読んだのだが、これがなかなか面白い。誌面の企画も書店員らしい視点が際立っていて、こういう視点は書店を愛する客にとっては新鮮だし、執筆陣も鹿島茂、北方謙三、長嶋有、小川洋子を始め、離島の本屋のルポ、推理小説の殺人現場を書店員が再現するコーナー、ラーメンズ片桐と行くフェチ書店、一日書店員など今後の連載が既に楽しみ。この号は創刊号で、刊行間隔はサイトをみても不明だが、これからは新しい号が出ていないかチェックをしなくては。
ちなみにこの創刊号でのフェチ書店はミステリ本で有名な「深夜プラス1」、一日書店員はフリペでの露出度が高い、やはり出ていたかの辛酸なめ子などなど。表紙は映画「スウィングガールズ」の上野樹里だ。この子、この間放映したフジテレビのドラマ「翼の折れた天使たち 」での演技が良くて注目しているのだが、・・・話がそれました。

2006年の本屋大賞は同点も含めて11作がノミネートされている。内容は下のサイトで確認できるが、このサイト、「店頭POP対決」とか「ディスプレイ写真公開」などフリペ同様なかなか面白い。大賞の発表は4月5日とのこと。ちなみに2004年度は小川洋子『博士の愛した数式』、2005年度は恩田陸 『夜のピクニック』だった。

■関連サイト
- 全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 本屋大賞

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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