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March 05, 2006

フィルム保存の重要性 / 日本写真保存センター

kyokai
社団法人「日本写真家協会」の発行する機関誌「日本写真家協会会報」を入手する機会があって、といっても勿論、小生が会員と言うわけでもないしましてやプロであるはずもなく偶々さる方からお借りしただけなのだが、その最新号である131号に、写真史家の金子隆一氏の寄稿、「写真の歴史的財産を守るために」という記事が載せられている。

そのなかでアメリカの美術館ではかなり以前から著名な写真家のプリントはもとより、ネガの保存についても注意が払われており、しかも希望すればそのネガから焼いたプリントが注文できるシステムが確立されていて、著名な作家の代表作が安価にプリントとして入手出来るというそのオープンなシステムに著者は感銘を受けたとある。

記事にある「アメリカ議会図書館」のサイトを確認したが、確かにオリジナルのネガからプリントが入手できるようだ。しかもバライタ、RCなどの紙質やクオリティまで選べ、例えば11x14サイズで33ドル、展覧会レベルのクオリティでは66ドルとオリジナルネガからの直接プリントとしては信じられない安さに驚く。
この記事では触れられていないが、おそらく物故した作家の著作権が切れている作品が対象なのではないかと思われるが、こういうサービスを国家レベルで広く開放するということは写真文化の層の厚みを思わせる。

一方、記事によると日本では作品の最終形態であるプリントの保存は行われているものの、ネガについての収集、保存については殆ど行われておらず、その欠落を補う意味で「日本写真保存センター」の設立を訴えている。
このセンターの詳細はサイトを確認したものの詳しく分からないが、JPSが提唱しているものらしい。
プリントがいくら保存されようと、厖大なネガを埋もれさせているのは文化的な意味でも勿体ない話だ。もしそのような機関が設立され、その利用が広く解放されるのならば是非とも歓迎したい話だ。

■月球儀通信 関連記事
- 名作写真の舞台裏 / 『写真家のコンタクト探検』

■関連サイト
- 社団法人日本写真家協会WEB SITE
- The Library of Congress アメリカ議会図書館

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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