« フィルム保存の重要性 / 日本写真保存センター | Main | このどうしようもない脱力感 / 二階堂正宏 『ムーさん』 »

March 06, 2006

元祖小悪魔系 /加賀まりこ『月曜日のユカ』

月曜日のユカ今日はマキノ雅弘監督の勝新主演「悪名一番勝負」(69年)を観て、そういえばこれ随分前に一度観たなと思い出したものの、もう一度観てもいいかなと思いつつ結局最後まで観てしまった。この作品は「悪名」シリーズで欠かせないモートルの貞こと田宮二郎が出ていないシリーズでも少々異色の一作。安田道子(現、大楠道代)が健康的で明るくしかも大人っぽくてなかなかいい。こういうタイプの女優はいまではそう出ないなと思いつつ、田村高廣との競演は「兵隊やくざ」の大宮二等兵と有田上等兵の名コンビを思い出して嬉しくなる。
同時に前々から観たいと思っていた、中平康「月曜日のユカ」をとうとうみた。とはいってもいつでも観られた筈だが、本でも映画でも、その作品を観る潮時というか機の熟するときというものが不思議にもあって、たまたまてっぺんに一つだけ残った柿がふとした風でぽっとり落ちるようなもの。この間の「タナカヒロシのすべて」では鳥肌実の母親役だったのが記憶に新しい。

加賀は43年生まれだから、この作品に出演した当時21歳ということになる。コケティッシュというのか小悪魔的というのか、口元辺りにまだ少女らしいあどけなさが残っていて60年代らしいファッションがまたかわいくて、まるで内藤ルネのイラストがそのまま外に飛び出したかのよう。競演の中尾彰もルネの描く男の子だ。ぎらぎらの程度が程良くて、明るくて洒脱なバージョンの佐藤浩市といった感じ。つい先頃、東京駅の地下で中尾とすれ違ったが歳月は無常だと思った次第。ちなみにプライベートでも例のネジネジしてはりました。

こういう作品は筋立てがどうのこうのではなくて当時も加賀の魅力を前面にだした作品だったと思う。
POPなモノクロって今でも、というより今やったらかなり新鮮と思うのだが、誰か撮らないかな。64年、94分、日活。

« フィルム保存の重要性 / 日本写真保存センター | Main | このどうしようもない脱力感 / 二階堂正宏 『ムーさん』 »

CINEMA」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21097/8957182

Listed below are links to weblogs that reference 元祖小悪魔系 /加賀まりこ『月曜日のユカ』:

« フィルム保存の重要性 / 日本写真保存センター | Main | このどうしようもない脱力感 / 二階堂正宏 『ムーさん』 »

NAVIGATION

無料ブログはココログ

search


  • Google

thank you!