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January 27, 2006

『自遊人』と『荷風!』 / 神田神保町特集

随分エントリに時間が開いてしまったが、今日はキッチン南海でカツカレーを食べて、というよりよく考えるとスマトラとエチオピア、そしてこの南海を順繰りに回っているだけでかなりの頻度でカレーを食べていることに今さらながら気がついた。なかでもスマトラ(共栄堂)は注文を告げてから出てくるまでの時間の早いこと。とにかく席に着くやいなやまずはいつの間にかスープが出ているというフォーメーションだ。「ご飯少な目ソース大盛り」がもう若くない自分には分量とソース、ご飯のバランスがいい。あぁ、そう考えているとまた食べたくなってきた。
南海の奥のカウンター席は頭上のテレビが見られるように厨房側に大きな鏡がある、とかのトリビアは置いといて、雑誌「自遊人」(カラット)2006年3月号と同じく雑誌「荷風!」(日本文芸社)Vol.7はそれぞれ現時点で最新号だが何故か申し合わせたように「神保町特集」だ。似たような特集になってしまいがちだが、それぞれ切り口に特色が出ていて面白い。「荷風!」はかなりマニアック、「自遊人」は大杉連のグラビアが渋い。大体、「荷風!」を発行する日本文芸社は神保町にあるわけで詳しいのは当たり前かも。
こういうシニア向けの雑誌は前からでているが、団塊世代が一斉に定年退職する市場、つまり「お金はあるが暇もある。」という層(うらやましい)を狙って今後さらに増えるのではないかと思う。

関連サイト
- 自遊人
- 荷風!

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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