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December 06, 2005

『本日の水木サン』

この間、なんとなく会社を休みたくなってたまには良いかと思い、急に熱が出たことにして神保町1丁目1番地、神田三省堂をくまなく逍遙するうちに、考えてみたら熱が出ているのになんでこんな知り合いに会いそうな、というかもはや必ず遭遇すると思われるところをふらふらしているのかに間抜けにも気づいて独り笑いを少々、心の内でいま病院帰りなんだ、とか、あぁ、あれは僕のレプリカントなんですよ、などという愚にもつかない言い訳を準備しながら、少々どきどきしつつの密やかなこの休日も悪くないな、などとひとりごちてふと人文関係の棚を覗くと、「本日の水木サン」が山積み、というほどではないが程々に積んであった。
この本、水木しげるの名言を1年366日に配してまるで日めくりのように毎日、水木サンの滋養に富んだお言葉を頂けるという趣向。編者は大泉実成だ。大泉は太田出版の「消えたマンガ家」(現在新潮OH!文庫)や某宗教の輸血拒否事件をルポルタージュした「説得」で以前楽しませてもらったが、水木原理主義者としても有名なお方だそう。
水木しげるの著作はつい先日「カランコロン漂流記」を中野の魔窟、まんだらけで購入し読んだばかり。
腰巻きの惹句、「ホッとして生きることがラクになる不思議な言葉の玉手箱」は少々凡庸だが一読措く能わずというより枕元に置いて寝しなに読むと良い夢が見られそうな気分だ。
某月某日、「才能と収入は別なんですよ。」など、水木ファンなら何でこんな言葉が出るのかが思い当たるし、軍隊時代の南洋での出来事など、飄々としてかつ爛漫な生き方のスタンスはたしかに癒されるなぁ。結局一年分を一気に読んでしまった。そうこうしているうちに本当に熱っぽくなってきた。やはり言霊の作用だろうか。明日も休もうか(クビ)。


本日の水木サン―思わず心がゆるむ名言366日
本日の水木サン―思わず心がゆるむ名言366日

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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