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November 05, 2005

写真集の密林 / 東京都写真美術館図書室

恵比寿の写美、東京都写真美術館の図書室は写真集、写真・映像関連書籍の宝庫だ。
展覧会や映画へ行くことがあっても、図書室に寄ることは少ないのではないだろうか。写美に来たのならばこれを利用しないで帰るのは非常に勿体ない。
以前は館内に置かれた端末でのみ検索が出来たが、今はサイトで検索が可能となっているので自宅で蔵書の有無を確認した上で行けば時間の無駄がない。
日頃是非見てみたいと思っていたものの半ば諦めていた数々の写真集をこの図書室で見ることが出来た。
奈良原一高「消滅した時間」、細江英公「鎌鼬」、ほか新進作家の最近の作品までを次から次へと閉架から出して貰い、ブースでゆっくりと見る時間はまさに至福だ。
写真評論書なども充実している。

ほか、写美ではワークショップなども随時開催されていて、特に暗室技法、ピンホール写真技法などでは小生も過去何度か応募したものの残念ながらクジ運が弱いのかいつも抽選に漏れているが、そろそろ当たっても良いのではないかと期待している。

関連リンク
- 東京都写真美術館


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Comments

私もこの図書室で、森山さんのHysteric三部作を見ました。最初は「事務室と間違えてたか?」と思うくらい、「こんなに狭いの?!」と驚きましたが、バックに控えた蔵書の量は半端じゃ無いですよね....。
分厚い、大判の三冊が運ばれてきたときの感動と言ったら.....。図書室の活用、まったく同感です。

確かに狭いですねー。webで検索が出来るようになっていろいろと試してみたんですが、とにかくすごい蔵書量です。閉架書庫に入り浸って、勝手に好きなだけ見られたらいいですね。
そうするには学芸員になる他ないですかね(笑)
それはそうと、森山さんは最近ほとんどリコーGR1を使っているようなのですが、テレビで見る限り片手での一瞬のスナップはまるで手品のような手際で感動します。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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