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October 25, 2005

『ビックリハウス』 終刊20年

パルコ出版の「ビックリハウス」は75年1月の創刊から85年11月突然の終刊まで約10年間を駆け抜けたサブカルチャーを地で行くPOPで一読脱力の面白雑誌だった。昨年、創刊30周年のイベントが行われたようだが、創刊の75年1月号というのは、実際は74年の発売ということだろうと思う。小生の場合、創刊の頃はまだ読んでいなかったが大学生となってから、つまり最後の数年間は随分買って読んだものだ。大体、大学の教室には必ず1冊は「ぴあ」とともに転がっていたのではないだろうか。大げさだがそんなイメージだ。その終刊から来月で20年が経つ。

読者の投稿で作られる誌面は、その企画の非凡さでどこを開いても異常に面白かった。通学電車のなかで何度笑いを噛み殺したことか。雑誌を見ながら一人笑うなんてハズカシイ。でもどうしても顔が緩んでしまう。我慢すると余計にツライ。
この雑誌で企画された数々のコーナーは今でも多分通用するものばかりだと思う。というよりその後かなりの雑誌が真似をしたと思う。ビックリハウスは投稿系雑誌のパイオニアを地で行っていた。
企画としては
・「ビックラゲーション」 最近びっくりしたこと
・「おもこ」 思いこみ、勘違いの告白
・「回文」 
・「御教訓カレンダー」 これは有名だ。
・「筆おろし塾」 
などがあった。筆おろし塾というのは、ショウモないフレーズを習字よろしく筆書きするというもの。私の記憶では「岡田の鼻」というのがあって、これが生真面目に筆書きされているのがツボにはまった。この岡田というのは当時早稲田の野球部に在籍していた阪神の岡田のことだ。他に名作として「ロミ山田」というのが有名(笑)。

投稿する読者を「ビックリハウサー」と呼んでいたが、そのハウサーには後に世に出る清水ミチコ、故ナンシー関、佐野史郎、大槻ケンヂ、渡辺いっけいなどがいた。執筆陣には糸井重里(「ヘンタイよい子新聞」)、みうらじゅん、浅田彰、泉麻人、村上春樹、戸川純(当時ゲルニカ)など錚々たる面々だった。

思えばこの雑誌は70年代から80年代中盤というまだ若者の「連帯の残滓」ともいうべきものがかろうじて残っていた時代にメディアが仕掛けた「クラブ活動」のようなものだったのではないかと思う。こういうあり方は今はもう成り立たないのかも知れない。

当時編集者だった方がそのころを懐かしんで運営されているサイトがある。これを知らない世代の人が雰囲気を知るには絶好のサイトだ。花編(花の編集長)の高橋章子はしばらくテレビなどのメディアに盛んに露出していたが、最近はどうしているんだろう。

ビックリハウスアゲイン


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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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