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September 13, 2005

ミニコミスト! ミニコミカタログ『BOB』

ミニコミ:「BOB」ミニコミスト!の連載も随分時間が空いてしまったが、振り返ってみるとまだ号外も含めて5誌しかエントリしていなかった。全くこの移り気、飽きっぽさ、散漫さには自分自身で辟易する。3号と続かない雑誌を三号雑誌というらしい、などと以前書いたのだが、このエントリがまさしくその例。昔、尾辻克彦がエッセイのなかで、学生時代に発行していた同人誌の次第に発行間隔が空いてくることを自嘲し、まるで対数グラフに似ていることからそれを放物線になぞらえて、週刊、季刊ならぬ「放物刊」と言っていたのを思いだした。たとえそれでも発行を止めてしまうよりずっとましだ。

今年の5月から6月にかけて、大阪堀江の貸本喫茶「ちょうちょぼっこ」では中野のタコシェとのコラボレーションでミニコミの展覧及び販売が行われた。そのときにカタログとして編まれたのが「BOB(Booklet of Booklets)」という小冊子だ。
個人ベースの自己表現の手段から大手流通に敢えて乗せないという意思表示としてのメディアのあり方までミニコミの寄って立つところは様々だが、いまどんなミニコミがでているのか、その全体像を把握するのに便利だ。それ以前に普段一般の書店では目にしないメディアがこれほど多様に存在するものなのかという驚きをまずは味わえる。また、ミニコミに関わりの深い、もしくは発行人によるエッセイ、さらには全国のミニコミ扱い店が巻末に付録されるなど、見た目よりかなり内容が濃い一冊だ。
エッセイの執筆者はミニコミを語るときに避けて通れないお方である南陀楼綾繁、「modern juice」の近代ナリコ、「Juicy Friuts」の今日マチ子、「車掌」の塔島ひろみ、「畸人研究」の今柊二などの発行人、「ロバロバカフェ」、「ガケ書房」などの扱い店店主など、私にとっては外せない一冊だ。
この間14号を発行したいつもお世話になっている「愛情通信」から「「愛情通信全集1」が、また以前ミニコミスト!でも扱わせて頂いた「精神病新聞」から「精神病の本3」が扱われている。

南陀楼綾繁著「ミニコミ魂」は99年の発行だが、その後廃刊になっているものも多く、この「BOB」を合わせて補完するかたちで利用すると良いかも知れない。

個人的には、巻末にリストされた扱い書店が、実は今後の書店のあり方のヒントにもなると考えている。
ミニコミがこのテーマに繋がってくるというのが非常に興味を引かれる。

ミニコミ魂
ミニコミ魂

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Comments

ミニコミって、こちらではあまりにも手に入らないんですが、
格別におもしろい方たちの個人志向、どっぷり浸かってみたいです。想像しただけで深いためいき
ら(以下略)はんはミニコミなど立ち上げた経験などあるんでしょうか。
もしあったら読んでみたいだす。
オラは高校の時にダチ数人と嘘ばっかのフリペ作ろう!と騒いだんですが、
ナオンが集まると恋バナになってしまい。打ち合わせのみで終了。
バンド!も然り。

さておき今後の書店のありかたとは?ミニコミをおく書店として?
サブカル読者層に向けての取り組みがキーワード?
また気が向いたら語ってくらさい!

これから小規模な書店が生き残るとすれば、書籍プラス何か、というのも面白いのではないかと思うんですが、そういうことをやっているのがこの本の巻末にある店なんですよね。サブカルだけじゃなくて、例えば美術でもいいし、音楽でも良いんですが、書籍を核として何をそれ以外に客に受け取らせるか、を考えましょう、ということなんです。

なるへそー。
難しいですね。あたし個人の希望では長野にも上記のような店が増えて
ほしいことと、やはり変な企画をとめどなく満載してくれるような
本屋があればなと。

中学1年そこいらの時ってCD店の袋(タワレコとか)持ってるのが
ステイタスな人っていましたね。
その影響かアタシが稚拙なせいか今でも持ってる人見ると反応してしまいます。
なんか、ここで買っとけば間違いない。
例えおんなしCDでも!みたいな。思い込みか?
やっぱその心理の根源は、コアな店員が書いたポップからの不思議なパワーだったり
ポスターなど企画の演出だったりするわけなんですが。多分ですけど。
なんか本物を感じさせる、色の強いコーポレートアイデンティティが本屋に
限らず店にはあってほしい、
そんな今日このごろ。

本やCDはどこで買っても同じ筈なんですが、どの店で買ったかで明らかに違うんですよね。そこが多分プラスアルファなんでしょうね。それは店のブランドやステイタスの場合もありますが、同じ1冊の本を買うまでに店のなかで客が受け取る時間や情報の質の違いが差別化なんですね。それは本でなくても良くて、例えばアクセサリーでも良かったりします。
ヴィレッジ・ヴァンガードなどは一つの例だと思いますが、これを例えば大人向けに焼き直したら、あるいは老人向けに、などと想像するとまた睡眠時間が心配になりますが(笑)、楽しいですね。

そうなんですよ。
うぬん。
やはり色んな人のオサレ感覚をくすぐればいいのですよ。(暴言)
オサレってただ、オシャレじゃなくて、お洒落。
マニアックなこころにダイレクトに語りかけてくるお洒落。

老人が皆老人Zになれるような、本屋。
大人が学生時代に戻れるような本屋。
お母さんが女に戻れる様な本屋。
喪女が博識ぶれる本屋。

あったらなー。

いいですねぇ、そんな店があったら行きたいなぁ。最近こんな店がすこしづつ増えているのが楽しいですね。

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