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August 28, 2005

山川直人 / 『口笛小曲集』

口笛小曲集痛い。痛すぎる。なにがって私の胸が。(ここ笑うところじゃないんすけど)。まるで版画のようなテイストの絵柄。可愛いキャラクタで描かれるのは恋の終わりであったり、寂しい老夫婦の最後であったり、私小説風の一コマだったりする。小品だがこよない感じの作品ばかりだ。この作品を読みながら、つげ義春や安部慎一など、私小説風の漫画=「私漫画」の系譜を連想した。山川の作品をつげや安部ならこう描くだろうと考えながら読んでみたのだが、どうもかなりピッタリ来るようなのだ。画風はかなり違うが、物語が孕んでいるモチーフや終わり方、余韻にそれぞれが通じるものを感じる。コーヒーもう一杯(1)
山川の画はスクリーントーンをあまり使わず、ほとんどがペンによるハッチングのようだ。このハッチングの密度を緻密に描き分けることで生まれるグラデが版画風の趣を醸し出す理由のように思う。人物は木版画風で、背景は銅版画のエングレービングのような感じが独特だ。しかし、この画風がさらに物語をグッと来させるようなのだ。
この作品と、左の「コーヒーもう一杯(1)」が同時に出版されている。

山川直人ホームページ

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Comments

はじめまして。Mixyから山川直人を検索してやってきました。
このかたの作品はこの間初めてよんだのですが、
ぐぐっときました。

ノクダさん、はじめまして。管理人のazusayumiです。mixiでは別の名前で出ています。
山川直人、私も同じで初めて読んだのですが、やっぱりぐぐぐっと来ちゃいました。
絵柄がイノセントなので余計に突き刺さりますよね。

そーなんです、イノセントなんです。
ううう、心が痛くなる。わかる気がします。
またレビューみにきます。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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