Flickr


  • www.flickr.com

exhibition

« ニコラス・ケイジからメールが・・・ | Main | 第7回 『みうらじゅん賞』発表 »

June 26, 2005

沢渡朔 / 『ナディア』

Natural Glow の最新号NO.39は「トキナオミ×沢渡 朔」と題して、それぞれの女性ポートレートを特集している。Natural Glowは銀塩とモノクロにこだわった読者参加型の誌面で前から気になっていたが、沢渡朔の名前を久しぶりにみて手に取った。
沢渡朔といえば1971年からカメラ毎日誌上で連載され、1973年に上梓された「森の人形館 NADIA」(毎日新聞社)、それを77年に朝日ソノラマがソノラマ写真叢書5として再録した「ナディア」をまず思い浮かべる。それとほぼ同時期に出版された「少女アリス」(73年 河出書房新社)は瀧口修造と谷川俊太郎の詩を写真のはざまに配した構成の彼の代表作の一つだ。また、寺山修司の映画「トマトケチャップ皇帝」、「ジャンケン戦争」(共に71年)のスチールを手がけるなど70年代初頭の活躍から現在に至るまで、一貫して主にコマーシャルフォト、女性タレントのポートレートを中心に活躍されている。1940年生まれというから今年65歳になる筈だが還暦を過ぎているというのはにわかに信じ難い。

書棚から朝日ソノラマ版の「ナディア」を取り出して、久しぶりに眺めてみた。
彼のポートレイトは即物的でフィジカルなものというよりむしろ一人のモデルと写真家との関係性、物語性にモチーフの中心が置かれているのが特徴だ。この手法はその後、彼に続くポートレイト写真家が好んで用いているが、実はそのオリジナルは沢渡なのではないかと考えている。

沢渡朔 Nadia
沢渡朔 Nadia


Nadia in Sicily 1971
Nadia in Sicily 1971
(蒼穹舎 2004年)

HISTERIC GLAMOUR
「"a girl" Histeric No,11」

« ニコラス・ケイジからメールが・・・ | Main | 第7回 『みうらじゅん賞』発表 »

写真」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21097/4698158

Listed below are links to weblogs that reference 沢渡朔 / 『ナディア』:

« ニコラス・ケイジからメールが・・・ | Main | 第7回 『みうらじゅん賞』発表 »

NAVIGATION

GALLERY


  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

Blog People

無料ブログはココログ

search


  • Google

thank you!