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May 03, 2005

書店の行方~書籍流通の未来

TBS系のニュース23で今日、書籍流通の特集を放送していた。昔から土地に根付いていた街の小さな本屋には新刊が行き渡らないというのである。放送は途中からみたのでこれに繋がる話が分からないが、おそらく活字離れの傾向から出版社はリスクヘッジとして部数を最小限に限定しているうえに大型書店化の波で街の本屋には行き渡らないという筋書きなのだろう。もともと書店は薄利であり多売も難しいという業界で、今日の番組でも平均の経常利益は0.2%とのコメントだった。これは凄い数字だ。このために在庫の引き取りを行わせるいわゆる委託販売制度や、書店間の競合が過度に行われないよう保護する再販制度に頼ってきたし、客はこの制度のおかげでいわゆる売れ筋のみの在庫に偏ることなくヴァリエーションに富んだ棚から本を選ぶことが出来た。この是非は何度か公取委などでも議論されたが、結果その有用性が認識され現在も存続している。
しかし今日の番組ではamazonや三省堂がポイント制を導入した「実質値引き」を行うという機運が出てきたことを報じている。これは大資本の大型書店ならばともかく、街の書店では先の経常率ではとてもではないが無理な話だ。かくして書籍も一般の消費財と同様に市場原理・競争原理をもってその淘汰が加速するということになる。消費者にとってこれは良いことなのかどうか難しいところだ。しかし、酷な言い方かも知れないがやはり時代の趨勢には逆らえない部分がどうしてもあることは否めない。街の本屋さんはどういう工夫をしてこれを乗り切るのか、ここが考えどころだと思う。
以前、このblogでも書いたのだが、小書店は品揃えに特色を出す、それも生半可な特色ではなくとことんこだわった選本やイベントなどの企画など独自性、希少性で生き残るという、制度に頼らない方向で行くしかないのではと思う。確かに簡単なことではない。しかし言い方は悪いがそれが出来なければ淘汰されるという時代の流れなのだ。これまで街の文化を担ってきた書店には、今が逆にチャンスなのだとも言いたい。だから頑張って!
ここ神保町でも開店したばかりの新刊書店があっという間にたこ焼きチェーン店に取って代わったりしている。書籍購入ポテンシャルの高い神保町でも、いや、であるが故に特色がなければ客は寄らない。これは実はどの業界でも同じことなのだ。
たしかに最近ほとんど街の本屋を見かけなくなってきた。さて、みなさん、本はどこで買いますか?

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Comments

「どこで本を買うか」
しだいに amazon で買うことが多くなっています。
地元の書店で買いたいけど、老舗は店員の私語がはげしく不快。
そんなことも直せない老舗ってなによって思うと、買いに行きたくなくなるんですよね。
新しい大型書店に行けば、コンビニと同じ「いらっしゃいませ、こんにちは」
「ありがとうございました、またおこしくださいませ」という発声が実に不快。
いったいなにを考えてるのかと憤るあまり、送料払って amazon で買うことになるわけです。

>scripsistiさん、「いらっしゃいませ、こんにちは」というのは最近よく聞くのですが、これ確かに凄く気に障りますね。語尾があがるとさらに不快です。マニュアル通りで無感動だからでしょうか。これを言わせている店主(フランチャイズの本部?)はこれが逆効果だということがおそらく分かってないですね。接客って基本的に人柄でしょうから、こうやれば良い、というマニュアルなど実はあり得ないのだと思います。軽い会釈でも気持ちよい店(人)もあるわけで、このテーマはなかなか難しい反面、興味深いものがありますね。

**系列の販売店もこの「いらっしゃいませ、こんにちは」式を
ショールームで徹底せよとの本社指示を出しているんですね。

ただ、本屋だけはそうなってほしくないものです。

書棚の本をゆっくりと眺めている客には、店員のあんな腐った声は耳障り。

そうしろ決めた人たちはきっと本屋には行かず amazon で買うんでしょう。

>scripsistiさん、これについてなかなか鋭い説を展開するサイトを見つけました。
http://homepage3.nifty.com/tak-shonai/intelvt/intelvt_036.htm
かなりのひとがそう感じているのですねぇ。

ご紹介いただいたサイトの主張に何もつけ加えることはありませんねぇ。
コンサルの提案がおおもとだったのですか。。。
いやはや。

>scripsistiさん、このサイト、他の記事もなかなか読ませまるので気に入ってしまいました。この内容をあとで記事にアップしようと考えています。しかしこのコンサルってちょっとあきれてしまいますね。

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