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May 01, 2005

『時には母のない子のように』をカヴァー / 寺山生誕70年

今年は寺山修司の生誕70年に当たるという。しかし寺山も生きていれば70歳というこの当たり前のことがどうしても想像できない。三島由紀夫も今年80歳になるはずだが、老人となったこの二人を想像するのは難しい。寺山の作詞、田中未知の作曲になる69年のヒット曲「時には母のない子のように」はカルメン・マキのあの情感を敢えて排したような、なにか余程のショックを受けて茫然自失しているかのような無表情な声が小学校に上がる前の私の記憶に残っている。この歌を聴くと、何故か寒々しい校庭のイメージが浮かんでくるのだが、それが何故なのかはわからない。おそらく何らかの必然性があったのだろうが、アングラな雰囲気が当時子供の私にも印象的だった。
この生誕70年を記念して寺山の著作が復刊として相次いで上梓されている。その流れで36年振りにこの歌もカヴァーされるらしい。歌手はこれがデビュー曲となる新人の「なつこ」というひとだ。Yahooニュースによると、「透明感のある曲に仕上がった」ということらしい。どうしてこの曲想から透明感が出てくるのかは分からないが、とりあえずはどんな風にカヴァーされたのかを楽しみにしておこう。リリースされるCDには同時にやはり寺山の詞になる「野に咲く花の名前は知らない。だけども野に咲く花が好き。」と始まる名曲「戦争は知らない」もカヴァーされるということだが、60年代のメンタリティーに今の時代がどう反応するのかが気になるところだ。

DREAM PRICE 1000 カルメン・マキ 時には母のない子のように
DREAM PRICE 1000 カルメン・マキ 時には母のない子のように

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Comments

フォークルというと北山修ですね。
書棚に「止まらない回転木馬」と「さすらいびとの子守唄」が
ありました。
このあいだNHKラジオにも出てたな。精神科医なんですよね。
精神科医というと神戸の中井久夫氏を連想します。

フォーククルセダーズ、懐かしいですね。何年か前、「イムジン川」がリバイバルしてましたが、「悲しくてやりきれない」は、イムジン川を抗議のために逆回転して作ったものだそうですね。中井英夫なら寺山つながりで知っていましたが、中井久夫は存じませんでした。それにしてもscripsistiさん、守備範囲が広いですね:) 「時には~」のカヴァー、イメージが壊れやしないかとちょっと心配です。

こんばんはー。お久しぶりです。
アタクシ、帰国してしまいました。(笑)
テレビを見る時間もなかったので、ラジオを聴きながら作業してたんですが、「時には・・・・」が頻繁にかかってるんですよね。カバーされるんですか。透明感のあるカルメンマキ・・・想像できませんです。
あの時代の楽曲は曲調はともかく内容は不透明感いっぱいなのがイイ味出してると思うんですけども。

>ISさん、帰国されてたのですか?!お帰りなさいまし:)
道理でサイトが更新されていない訳です。ちょっと心配だったのですが良かったですよ。やはり神保町へはまっしぐらでしたか?骨単は買いました?
この歌は明るく歌っちゃあいけやせん。暗~く呆然と歌わなくちゃ。

はじめまして。
あの「時には母のない子のように」がついに6月22日、「なつこ」によって復活するそうですね。
この前初めてラジオで聴きましたが、昔の良い時代を想い出させてくれるような、なつこさんの歌声は必聴です・・・。
淡々と唄っているようにもきこえましたが、カルメンマキさんのとは180°違ったアレンジで透明感のあるなつこさんの歌声はどこか懐かしさを感じ、現代の音楽シーンにいい影響をあたえることと思いました。
カバーと聞いて少し心配してましたが、良かったです。
なつこさんのHPによると法要に出席したり、作曲者の田中未知さんや寺山さん関係者にも応援されているようで、寺山さんファンの私としては嬉しいニュースです・・・。

kaoruさん、はじめまして。下足番のazusayumiです。
もうなつこさんのカバー曲を聴かれたんですね。昔の歌を知っている歳としてはなかなか頭が切り換えられないのですが、アレンジが変わればまた新鮮なイメージが生まれるのでしょうね。楽しみです。早く聴いてみたいですね。情報有り難うございます。また遊びにきてくださいね:)

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

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    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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