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April 14, 2005

『水中、それは苦しい』と『福島泰樹 / 短歌絶叫』

京都富小路仏光寺のライブハウス「磔磔」で以前、歌人福島泰樹の「短歌絶叫ライブ」に行ったことがあった。もう随分前だ。頭脳警察の伴奏で行われる福島自身の短歌、夭折の歌人岸上大作の遺書などの抒情、激情極まる朗読には少なからず感ずるところがあって、その後、京大西部講堂などへたびたびポエトリー・リーディングに出かけたりしていた。

さて最近、ふと手にした「水中、それは苦しい」のライブ盤「復活ののろし」で何故か福島の短歌絶叫を思い出してしまった。ヴォーカルのジョニー大蔵大臣の繰り出す絶叫は、おそらく一面において同質の抒情を孕んでいる。つまり彼らの絶叫は共に泣いているのだ。ナンセンスな歌詞、意味の繋がらないかけことば=掛詞を渾身の絶叫で歌うことが何故聴く者にある種のカタルシスをもたらすのか。懸命になればなるほど笑いが立ち上がるということがある。しかし彼らには既にその可笑しさが部分的に昇華されつつある気配があって、確かに荒削りでウケ狙いもあるだろうが、おそらく演奏している水中自身が考えている以上の深さが図らずもにじみ出てしまっているのが興味深い。そんなことを考えずとも、素直に馬鹿馬鹿しくてcoolだし、そのどこかで聞いたことのあるようでいて独特なメロディーも非凡。大体、ジョニー大蔵大臣という人を喰ったネーミングも否応がない。バンド名からしてアヴァンギャルドだ。参った。水中、超カッコいいし。しばらく目が離せない。デストロイ!
このアルバムでのヴァイオリンとギターという二人構成からドラムスを加えて現在は三人構成になっているようだ。

水中、それは苦しい
http://suichu.chu.jp/

福島泰樹(blog)
http://fukushima.jugem.cc/

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