Flickr


  • www.flickr.com

exhibition

« 口琴を聴きにゆく / シラギ・アーロン、長根あき | Main | 遠藤哲夫/『汁かけめし快食學』(ちくま文庫) »

November 03, 2004

新宿東口/書店戦争勃発?

10月30日に新宿東口三越7・8階に淳久堂書店がオープンした。向かいには紀伊国屋書店本店というはなはだ挑戦的なロケーションだ。1100坪の総床面積に常時90万冊の在庫ということで、紀伊国屋も手をこまねいていられないのではないだろうか。淳久堂はもともとは関西系の書店で神戸に創業した。小生も当通信社の京都支局で冷や飯を食わされていたころに四条烏丸店にはずいぶんとお世話になった。檸檬で有名な河原町の丸善と今はなき駸々堂、そしてこのジュンク堂をハシゴして、イノダコーヒでページをめくる、さみしいっちゃさみしい隠者生活を8年も続けてしまった。駸々堂は経営破綻し、また理工学書のオーム社や、京都書院の店舗も河原町から消えてなくなった。記憶に新しいところでは青山ブックセンターの例あり。歴史ある書店も栄枯盛衰の理りを逃れられないのだ。かねてから個人的には新刊書店であっても品揃えだけではない特色のある書店を求めているのだが、時代の流れは「大型化、在庫数」なのだろうか。紀伊国屋新宿南口店しかり、淳久堂大阪アバンザ店しかり。また、最近の傾向として、書店のサロン化も特徴的だ。丸の内に先日移転オープンした丸善もこの点を特徴としている。書架の脇に椅子を設けてユックリ本を選ばせるというスタイル。私には、ユックリ本を立ち読み(座り読み?)して帰らせる、というように聞こえてはなはだ喜ばしいのだが、新宿ジュンク堂も同様のしつらえだ。
しかしいままで新宿東口で本を買う際には、紀伊国屋に寄るほかなかった。しかも常に超絶的混雑で息苦しいほどだ。エレベーターもさんざん待って、しかも乗れないことが多い。仕方がなく階段で上がるために、混雑の中で息切れしている「若くない自分」をいつも認識させられるという辛い面があった(笑)。
これが分散してくれれば、客としては非常に喜ばしい。競合が出来たことでお互いにより特色を出してゆこうともするだろう。紀伊国屋は自社ビルを活かした入りやすい集客を、淳久堂は7・8階というデメリットがあるもののフロア面積の広さでの移動しやすさがありそうだ。
しかし私としては大型書店へのカウンターとして、中小規模でもテーマにこだわった専門新刊書店が増えると楽しいのだが。

« 口琴を聴きにゆく / シラギ・アーロン、長根あき | Main | 遠藤哲夫/『汁かけめし快食學』(ちくま文庫) »

古書・神保町」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21097/1851512

Listed below are links to weblogs that reference 新宿東口/書店戦争勃発? :

» 山下書店 新宿マイシティ店が閉店 [zig zag road]
今日、「ネット商戦」という記事を書いたが、そのあとで新宿に行ってみたら、山下書店 マイシティ店(新宿・マイシティの6F) [Read More]

« 口琴を聴きにゆく / シラギ・アーロン、長根あき | Main | 遠藤哲夫/『汁かけめし快食學』(ちくま文庫) »

NAVIGATION

GALLERY


  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

Blog People

無料ブログはココログ

search


  • Google

thank you!