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September 25, 2004

『本の街のガリ版展』開催

つい以前まで、といってももう30年ほども前だが、期末試験前の職員室では、試験問題作りに教師たちが鉄筆でガリ版を切っていたものだ。ヤスリ台に鉄筆、そして方眼の印刷されたロウ紙に修正液。生徒会の広報などももちろんガリ版で、生徒会室では遅くまでインクで汚れながらもローラーを回していたものだった。いつごろからか、ワープロとコピーの普及でガリ版に藁半紙というスタイルは消え去ってしまったが。

神田小川町の東京古書会館で、「本の街のガリ版展」が開催される。主催は書籍「ガリ版文化史」「ガリ版文化を歩く」の志村章子氏主宰の「ガリ版ネットワーク」だ。

「本の街のガリ版展」
2004年10月13日~19日(火) 11時~18時
東京古書会館 地下室
 (東京都千代田区神田小川町3-22)
入場無料 (「アンダーグラウンドブックカフェ」と同時開催。)

堀井親子が神田鍛冶町でガリ版=謄写版を開発して今年で110年になるそうだが、今回はその1号機も展示されるとのこと。またガリ版を使った若山八十、草間京平といった作家の孔版美術や、ミニコミも多数展示される模様。特に、徳島のミニコミ「季刊 謄写技法」が入手出来るらしいので、私としては行かないわけにはいかない。


※田村紀雄・志村章子編著「ガリ版文化史―手づくりメディアの物語」(85年、新宿書房)
※志村章子「ガリ版文化を歩く―謄写版の百年」(95年、新宿書房)


(ガリ版に関してはまた別のエントリをたてる予定です。神保町 ミロンガにて)

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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