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September 15, 2004

M.ナイト・シャマラン / 『ヴィレッジ』

封切り2日目の小屋の入りは半分ほど。偶々用事のあった小さな街で、しかも気持ちの良い晴天の昼では仕方が無いかも知れないが、見る方に取っては都合の良い空き具合だった。
シャマランの映画はいつも物議を醸す。今回も子供の絵本の盗作騒ぎがまるで恒例のようにあったらしい。しかし、映画の出来とゴシップとは何の関係もない。1本のフィルムとそれを観る自分との関係だけが「映画という行為」だからだ。この映画に惹かれたのは、エイドリアン・ブロディが出ている、その1点だった。この人、普段から浮世離れした夢想家振りを発散させているが、ポランスキーの「戦場のピアニスト」でもこの人以外に適役はないと思わせるほどだった。今回も浮世離れの極北のような役回りで、これまたいつも悲惨なほどの真面目さの主役ホアキンを喰っている。
少し前まで私の中では「スティーブ・ブシェーミ」ブームだったが、いまは完全に「ブロディ祭り」だ。ブロディとブシェーミが掛け合い漫才をやる夢まで見た。二人とも完全なボケで漫才はなかなか終わらないのだった。いやしかしブロディは芸術家の眼をしている。真の芸術家の眼は狂気を宿しているものだ。
くだらない話は止めにして、未見の方に悪いので詳細は書かないが、シャマラン独特のオチはいつもながら。オチのシーンでのヒロイン、ブライス・ダラス・ハワードの演技はなかなか胸につまるものがあった。彼女はロン・ハワードの娘で、この作品が実質上のデビューとのことだ。飛び抜けた美人ではないが、質実な感じでなかなかに良かった。アーリーアメリカンな雰囲気に妙に合う女優だ。
正直をいうと、シャマランなら最後に衝撃の結末が待っていると観る方も構えるわけだが、それを充分意識した結末がかなり「あざとい」気がして少々興ざめだった。それよりもこの映画は、アーリーアメリカンな雰囲気を何も考えずに楽しめば良いと思う。セットもワイエスの絵を意識して作ったとのことで光や風の加減が美しい。ほか、ウィリアム・ハート、シガニー・ウィーバー。2004年、108分。

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    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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