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September 04, 2004

ミニコミスト! 号外 『Juicy Fruits 200号記念展』

少々時間が経ってしまったが、去る8月21日、高円寺南口ギャラリーハト市場にて開催された「Juicy Fruits 200号記念展」へ出かけた。このミニコミについては以前このblogでもエントリを書かせて頂いている。古着屋の奥、急な階段を上がると2階がギャラリーだ。壁一面、天井まで貼られたJuicy Fruitsのバックナンバーに圧倒されながら、マンガの原稿、ドローイングなどの展示を拝見させていただいた。いつもはタコシェなどでフリーペーパーの棚から頂くJuicy Fruitsや、blogで連載中の「センネン画報」などは原画で見るとさらにキレイでcuteだ。丁度会場にいらした作者の大竹さんに挨拶とともにお話を伺ったのだが、作成時間は約30分程だという。これは創刊からしばらくは通学の常磐線車内で描かれていたことと関連がある。30分とはつまり乗車時間なのである。車内で揺れながら描いたというその当時を再現した写真が会場入り口にあたかも記念のように展示されていた。
以前、小生が大竹さんのblogにコメントさせて頂いた時に、その返事としていただいた「最近、「私」を消す練習をしている」という言葉が気になっていたことをお話しすると、気さくにプロとしての仕事に対するスタンスのありかたについての説明をして下さった。失礼ながら大竹さんはまだお若い方だが、ミニコミの発行からマンガや雑誌の連載執筆、ネットワークを活かして生み出す企画の数々を、「ソロ・ユニット」(ご本人談、ちょっと違う言い方だったかも)として「仕掛けて」ゆく行動力には感心してしまうのだ。

出来立てのJuicy Fruits Pack 20号と、辛酸なめ子やミニコミ「modern juice」の近代ナリコ、「畸人研究」の今柊二や「メトロノーム」の霞永二、マンガ家の近藤聡乃などが寄稿した、これも刷り上がったばかりの「日本みやげ話」をいただいて会場を辞した。今後の活動に注目してゆきたいミニコミストのひとりだ。

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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