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August 11, 2004

編集会議2002年6月別冊 『みうらじゅん全一巻』

前の記事で「郷土愛(LOVE)2004 日本全国物産ピック」の話題が出たが、太田姫稲荷あたりから駿河台を下りながらボーっと歩いているとmjhenshukaigi.JPGなにかピンとひらめくものがあった。どうも頭の隅に小さな渦巻きが巻き起こっているようなのだ。

某書店の均一台を眺めていると、果たしてこの1冊が目に飛び込んできた。これは2年前に出版されて、あとで買おうと思いながら買い漏らしていたものである。

とにかくこれは保存版だ。みうらじゅんとは一体なんなのか。この自由人ぶりといったらない。子供のころからの書き物、日記から絵、果ては学生証まで、執拗なまでに保存するメモリアリスト。ある意味、生き方の理想型でもある。が、だれも真似できない。だからみうらじゅんに代わりにやってもらっているともいえる。

井上陽水、いとうせいこうとの対談が楽しい。とりわけ独特の造語を網羅した「明解新 みうら語辞典」は笑わずには読めない出色の出来。

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    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
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    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
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    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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