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May 08, 2004

フリーペーパー・個人ミニ雑誌が面白い

最近なんだか典型的な週末bloggerになってしまった感がある。この週末なんとかっていうのはいかにも俸給人リーマン臭くていやな言い回しだ。いやどこにいても携帯電話からの記事投稿、いわゆるmoblogが出来るわけだが、歳のせいか携帯で文字を打つと親指がツって、指を立てたまましばし元に戻らず、電車の中などでは意に反して知らないおじさんに「GOO!」サインなどやってしまいそうで怖い。

全然脈絡がないのだが、フリーペーパーが面白い。といっても商業誌や飲み屋のチケットマガジンなどではなく個人ベースのミニマガジンだ。ライブハウスやクラブなどの入り口に置かれることが多い。

最近面白かったのは、カドヤサチエさんという人が発行する「大遅刻」という3cmx4cmほどの小冊子。コラムに笑った。それから、愛情さんという方が発行の「愛情通信」というフリペも既に12号発行されている。この12号の特集は「文通相手募集・痴虫・おなら」だ。このくだらなさ加減をもてあそぶ発行人のセンスはなかなか秀逸だ。思わずバックナンバーを注文したくなったぐらいだ。お二人とも女性ということが分かるだけでどんな方なのかは存じませんが。

個人の情報発信という意味ではwebsiteが今や簡単で主流だとは思うが、そのなかで敢えてミニ雑誌を作るというのは逆に新鮮だ。昔はこれが主流だったのに。小さいとはいえ、ちゃんと面付して印刷しカット、製本して雑誌の体裁になっているのがいい。おそらく発行者がこれを作る作業はさぞ楽しいことだろう。私も手伝いたい位だ。
まだまだ他にもありそうだが、websiteとは異なり簡単に見つからないのが良さかも知れない。

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  • Gangs of Kabukicho.
    渡辺克巳

    097154803X
    新潮社フォトミュゼの「新宿」が絶版となっているなかで最近刊行された渡辺克巳の最新写真集。洋書。



    先般亡くなった路上の写真家、渡辺克巳の写真集。インサイダーとして夜の新宿を流した彼の生の証はその写された人々と共に永く記憶されるべき。


    ジャパン
    倉田 精二
    4106024330
    渡辺克巳とくれば倉田精二を挙げずにはいられない。日本のウィージーと言われたストリートフォトの神髄。都市の殺伐と虚像をこれほど表現した写真はない。

    にっぽん劇場写真帖
    寺山 修司・森山大道
    4106024187
    寺山と森山のコラボレーションは「あゝ、荒野」以前にもこの作品で既に成就していた。68年刊のこの作品は強烈なコントラストとイメージで時代を色濃く表現している。腰巻きの惹句「奇才ふたりが火花を散らすイメージ地獄巡り」も凄いが、天井桟敷率いる寺山へぶつける森山の渾身の「返歌」が熱い。中平卓馬がカメラを構える有名なショットもあり。これを見ずに森山は語れない。


    奈良原の写真は既に絶版になった朝日新聞社の「昭和写真全仕事」を所有しているが、トラピスト修道院に取材した「沈黙の国」「人間の土地」「消滅した時間」などパースを駆使した知的で静謐な写真は独特の美。「無国籍地」は廃墟をモチーフにした写真集。その圧倒的な画面の構成美を。

    Cui Cui
    川内 倫子
    4902943026
    川内の作品は柔らかい光と深度の浅いクローズアップなどを多用して日常の「合い間」を独特の色調で表現している。小生の勝手な感覚ではあるが彼女の作品にはどこか「彼岸の匂い」のようなものが感じられてならない。明るく静かな日常。ふと視線を外して見上げる窓の外の空。こよないものたちの空間。この作品は家族の何気ない日常をテーマとした写真集。なぜだろう、頁をめくってゆくたびに胸が詰まってくるのは。


    この間東京都写真美術館で行われた回顧展で再び植田の仕事が再評価されている。砂丘シリーズに代表されるこのモダニズムはいつまでも古びない。

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