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April 11, 2004

『写真装置』誌

80年に創刊された「写真装置」誌(現代書館)は作品「幸運の町」で知られる大島洋の編集による写真評論誌だった。終巻からしばらくは大きい書店なら写真の棚にバックナンバーが揃っていたものだ。
下の写真は第7号だが、創刊号の表紙を飾ったのは荒木経惟の出世作「センチメンタルな旅」だった。

shashinsochi.jpg

執筆は多木浩二、四方田犬彦、伊藤俊治、三浦雅士、西井一夫等、当時写真論の錚々たる論客たちである。
最近、このような切り口の雑誌は見かけなくなった。せいぜいアサヒカメラのコラム程度であって、写真論、写真評論そのものがあまり語られなくなったのは寂しい限りである。採算よりも止むにやまれぬ創刊の意志を持った大島のような人物が出なくなったのは何故だろうか。

話が脇に逸れるが、時代の才能というものは、その時々のトレンドに集まる、ということがあると思う。
今ならゲームやウェブクリエイターなどがそれに当たるのかもしれないが、70~80年代はカメラという耐久消費財が容易に買えるようになり、若い才能表現の受け皿になった時代だろう、と大雑把に言ってみる。ここに才能が集まった時代なのだ。これがいまでは拡散しているのだろうか。おそらく異論はあるだろうが。

ともあれ、骨太な写真評論をもっと読みたい、と思うのは私だけだろうか。先鋭な才能を掘り出すような挑発がないのはさみしい。

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Comments

突然の書き込み、失礼します。実は最近古本屋でその「写真装置」を見つけて購入したんで、思わず書き込んでしまいました。内容の濃さに初めは眩暈がしたのですが(笑)、最近このような「熱い」評論誌がないのは、ちょっと淋しいですね。

因みに古本屋での「写真装置」の値段は、当時の定価より高かったです。

reinaさん、言われてみると確かにここ神保町でもあまり出てこない雑誌ですね。だから古書価格が高いのかも。写真装置は写真論そのものをさらに概観し論ずるという当時も他にない骨太な評論誌だったと思います。内容が濃いからか、よく発売が遅れた記憶がありますが、いわゆる写真評論の専門家ばかりでなく演劇、美術などからの視線もあり思想的にもニュートラルで廃刊が惜しまれました。
私などは理解するというより手に持ち歩くとさも頭が良さそうに見えてモテるかも知れない、などと考えるアホ学生でしたから底が知れています。
サイト拝見させて頂きました。素敵な写真を有り難うございました。お暇な折りにでもまたお立ち寄り下さい(^^

『写真装置』誌の第4号を探していますが、どこかにありませんか?

すみません。上の書き込みですが、必要でなくなりました。

もうご不要ということですが、一応書庫を調べてみたものの、この4号はありませんでした。
恵比須の都立写真美術館にはすべて揃っていたと思います。

お手数かけました。ありがとうございました。
写真美術館にはすべて揃っているという情報もありがとうございました。

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